7月19日〜21日、
日本自然保護協会
共催
富士ゼロックス
同講習会に参加しました。

日程は次のとおりです。

会場:富士ゼロックス塚原研修所(南足柄市塚原 字神明前3593)

7月19日(土)

13:30〜16:00
野外実習1
「森を通して自然のしくみを見にいこう」
実習場所:生駒向山のスギ・ヒノキ林周辺
講師:本間 慶子 (ほんま けいこ)氏
スケッチ、林内観察(マント群落、ツタウルシ、土壌、タブノキなど)。
19:00〜22:00
講義1
「自然の保護を考えよう」
講師:一寸木 肇 (ちょっき はじめ)氏
テキスト
『自然かんさつからはじまる自然保護』(日本自然保護協会資料集第41号 2001年5月) p.14-p.58
参考資料
「いのちは支えあう 第3次生物多様性国家戦略」環境省 2008年
沈黙の春
生きもの地図をつくろう (岩波ジュニア新書)
むぎばたけ (日本傑作絵本シリーズ)
レイチェル―海と自然を愛したレイチェル・カーソンの物語
海辺 (平凡社ライブラリー)

20日(日)

8:20〜11:30
野外実習2
「地域の自然を理解しよう」
実習場所:塚原大神宮、生駒向山のスギ・ヒノキ林および研修所近くの畑

講師:槐真史氏
「動物について」
塚原大神宮で、セミのぬけがら探し。

講師:勝山輝男氏(神奈川県立生命の星・地球博物館
「地域の特徴や魅力を知るために 花暦のすすめ」
生駒向山のスギ・ヒノキ林周辺で、開花種探し。

講師:西田和子氏(神奈川県自然観察指導員連絡会運営委員)
「地形・地質」
研修所そばの畑からえぼし岩、明神ヶ岳をスケッチ、塚原大神宮で講師持参の火山土を観察。

11:30〜12:00
活動紹介「富士ゼロックスと自然観察会」

13:30〜16:30
野外実習3
「自然観察会のテーマ探し」
実習場所:研修所敷地内

講師:時田 恵 (ときだ めぐみ)氏
「人と自然のつながり」
1 人工物が生き物に影響を与えているものを探す。
2 生き物の立場になって2人1組で寸劇をする。

講師:一寸木 肇 (ちょっき はじめ)氏
「生き物同士のつながり」
1 まてばしいの実が成熟するのは1年なのか、2年なのか、4人1組で推測する。
2 草はらのバッタを参加者で囲い込み、中心の白布に集める。

講師:本間 慶子 (ほんま けいこ)氏
「五感を使ってみよう」
参考資料
くも
1 サウンドマップを作る。
2 木、土、アスファルトなどの温度を推測し、実測する。
3 家紋になっている生き物を探す。

18:00〜21:00
講義2
「自然の観察」
講師:時田 恵 (ときだ めぐみ)氏
テキスト
『自然かんさつからはじまる自然保護』(日本自然保護協会資料集第41号 2001年5月) p.59-p.58
自然観察ハンドブック (フィールドガイドシリーズ) p.293-p.374
参考資料
森は生きている (岩波少年文庫)
センス・オブ・ワンダー

21日
6:00〜9:00
個別野外実習4
「テーマさがしとプログラムづくり」
「サクラの木をじっくり見る」、
「塚原の雑木林になっている実」
などを検討。

9:00〜11:00
野外指導実習5
「自然観察会をしてみよう」
5人1組に分かれて各自リーダー実習。

「1本のサクラを観察する」
イラガのまゆ、ダンゴムシ、アリ、ジグモの巣、コケのはえ方など。
講師コメント:
参加者を名前で呼んでいる、ジグモ釣りなど実体験について話す、
などの点がよい。

「バッタをスケッチする」
草はらでバッタをスケッチしたあと、用意した略図に貼りつける。
講師コメント:
バッタが逃げてスケッチしにくいため、小瓶に入れて見せてはどうか。
参加者の安全確保のために、リーダーが立つ位置を考えてみよう。

「匂い・香りを楽しもう」
目をつぶってにおいをかぎ、目を開けてから匂いのもとを探す。
講師コメント:
五感を働かせるのに「目をつぶってみる」のは効果的。
こすって匂いをかいでみたり、影響がなさそうな部分を少し取ってちぎってかいてみるとよい。

「どんぐりに絵をかこう」
マテバシイに絵を描いて、家に帰って植えてもらう。
講師コメント:
先に方向性を作ってから(例 トトロの絵を修正ペンとマジックで描く)自由に描いてもらってもよかったかもしれない。

「実のなる木を探す」
雑木林で実のなる木を探し、コナラの実をスケッチする。
講師コメント:
観察予定の木が見つからなかったようだが、
自然はいつまでも同じ状態でないのだから、難しい。
ドングリを見る目を持たせてもらった。

以上です。

猛暑の中、
82歳の女性も参加し、
充実した内容でした。