昨日、知人から問い合わせがありました。
雑木林の虫の飼いかた―カブトムシ・クワガタ・オオムラサキほか (虫の飼いかた・観察のしかた)
p.28-31に「ヤママユ」の飼い方が詳しく載っています。
卵の保管は、
「飼育ケースの壁に産みつけられた卵はそのままか、あるいは壁からはがして、ティッシュをしいたタッパーの上に置いて、冷暖房の入らない室内に保管しておく」
ふ化は、
クヌギやコナラの若葉が出そろうころ、体長8ミリくらいの幼虫がふ化する」(p.29)
幼虫の飼育は、
「ふ化した1齢幼虫には、さっそくえさとして若葉をあたえる。ヤママユの幼虫の飼いかたには、オオムラサキの幼虫と同じように、飼育ケースの中で枝を水差しにして飼う方法と、屋外の木にちょくせつつけて袋がけをして飼う方法がある。幼虫は4回脱皮をくりかえして、5齢で終齢幼虫になる。メスの終齢幼虫の大きさは10センチ近くにもなる。飼育ケースで飼うときは、風通しのよい日かげに置く」
その他、飼育ケースで飼う場合、
「フタとケースのあいだにナイロン製ネットをはさんで逃げられないようにする」
「水差しにする枝は長めに切り、飼育ケースのふたに届くようにする」
「ビンの口と水差しにする枝のすき間に必ずティッシュなどつめ、幼虫が落ちておぼれないようにする」
などの注意点が書いてある。
蛹化・羽化についての記述もあるので、この段階まで行っても参考になります。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9971265001
によれば、
「ヤママユのなかまには、オオミズアオ、ウスタビガ、クスサン、シンジュサンなどがいます。ここで紹介したヤママユのなかま4種類は、ヤママユとおなじように、飼育はかんたんにできます」(p.24)
「ヤママユをそだててみよう」(p.36-37)
にも飼育方法が載っています。
基本的にお蚕さんと同じ感覚で育てることができそうだとわかりました。