先日調べた、
『水族写真』には、
鯛名所之図
が載っています。
作者の、奥倉辰行は、
「通称長右衛門、号を魚仙といい、神田多町の青物商甲賀屋の長男として生まれました。奥倉は幼少の頃から絵に長じていたため、考証学者狩谷えき斎に勧められ魚類の写生を始めました。日本橋の魚河岸を訪ねて魚類の実物を精密に写生することを日課とし、その一部を『水族写真』として刊行しました。奥倉は魚類研究と図譜刊行に没頭するあまり、ついには家産を傾けたといわれてい」る人物。
宮城県図書館だより「ことばのうみ」第21号 2006年3月発行 テキスト版)
日本古典籍総合目録
で検索すると、
「魚仙水族写真」
「水族写真/鯛部」
「水族写真説」
がヒットしますが、
異版本。
結局鯛部しか書かなかったとのこと。
国立国会図書館では、マイクロ版も含めて7点持っているそうです。
各版の違いは、
日本博物学史覚え書 10 磯野 直秀
に詳しく載っていました。
現物を見てみたいものです。